悪い夢をみていた。 秋空が朝日で焼けている。カーテンの隙間から覗く橙の光が、漆の剥げた古い木製の棚に射し、目玉のような木目の模様を、ぼんやりとした空気の中に浮かべていた。 ぼくは悪夢を覗かれたような気分になって、咄嗟にそいつを睨み返したが、…
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