倦怠の勿忘草

“汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む”

2017-03-16から1日間の記事一覧

恋愛詩「少女の涙」

朽ちた葉つぱのきいろい頬 くちびるの移りにたゆたへば 撫子のやうに朱く染まりき 飛沫か涙か 朱色を空に薫らせ 紫ぶく波は泡沫の恋愛詩 あゝ、その引力 君の悲哀は月の濡光となり 落ちゆく雫は一つの星 引き合ふ摂理の驚くべき吻合よ! 孤高の円環は閉ざさ…