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倦怠の勿忘草

“汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む”

ちえくらべ

 

 

さあ!

 

ちえくらべのはじまりだ

 

どっちがあたまのいいにんげんか

 

しろくろつけてやるよ

 

ルールなんてないさ

 

さいごにあたまをあげていたほうのかちさ

 

にんげんってのはあたまだけがでかいから

 

しもわからん

 

おともきけん

 

いろもみれん

 

かわいそうにちえくらべしかできない

 

それだけがにんげんのかちを

 

きめてくれるんだからしかたない

 

さあさあ!

 

チャンピオンにいどむゆうしゃはどこだ!?

 

チャンピオンはすごいぞ

 

つばをはくのがとくいだ

 

つばをかけられたがさいご

 

くさくてくさくてたってらんない

 

くちだけのやつさ!

 

おい!そこのめんたま!

 

どうだ?おまえならかてそうだ

 

おれはおまえにかけるぜ?

 

おまえにははながないからな

 

あいつのこうしゅうなんてへっちゃらさ

 

そのうちくちがかわいてこうさんする

 

それまでまってりゃいい

 

よし!やるきだな?

 

やってやれ!

 

…あれ?

 

ふたりともかわいてしんじまった

 

めだまのやつはまばたきもできないのか

 

まったく

 

まともなにんげんはどこだ?

 

いつからおんがくがなくなった?

 

いつからぶんがくがなくなった?

 

にんげんはあたまがいいはずだろう?

 

かがくはばんのうだとだれもがしんじた

 

ところが

 

しんぽがじつはたいほであった

 

あたまがおもくなりすぎて

 

だれもたっていられなくなった

 

かがくがぜんぶをしはいした

 

にんげんはからだをばらばらにされたんだ

 

のうがせかいをあやつって

 

からだはかちくあつかいだ

 

にんげんはさいごに

 

にんげんらしさをすてた

 

れきしをかえりみることもなく

 

てんたかくつまれたげいじつひんに

 

じぶんらしさをみうしなう

 

れきしにまなび

 

じぶんのいけんをいうと

 

ぜんぶさるまねだとわらわれた

 

おなじでないものなんて

 

どこにもなかったのに

 

なんにもつくれねぇやつが

 

どでかいあたまでつぶしにくる

 

ああいやだ

 

そうぞうのできる

 

ほんとうのにんげんはいなくなった

 

おれはさいごにいきたにんげん

 

おれはさいごにいきたにんげん

 

 

 

おれはさいごにしんだにんげん