倦怠の勿忘草

“汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む”

2016-11-16から1日間の記事一覧

詩人の眼 ー「萩原朔太郎の詩心」

幼い頃の記憶である。小学校の傍に大きな楠を祀った神社があった。神主さんがいるのかどうかもはっきり知れないほど、人々に忘れられ、寂れた神社であった。 小学生の私と数人の仲間たちは、その神社に群れて住んでいる野良猫を可愛がっていた。数十匹はいた…