倦怠の勿忘草

“汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む”

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

美を求める心

「美を求める心」とは、批評家である小林秀雄によって書かれたエッセイです。数ある彼のエッセイのなかでも、小・中学生向けに書かれていると言われているので、難解な表現は少なく、誰にでも読み易い内容となっています。 このエッセイは、彼がよく若いひと…

虚無であるということ

虚無と聞いてなにを思いますか? 「ニヒルな笑い」なんて言うとなんだかかっこいいですね。「ひとはみんなニヒリストである」なんて考えた上で世界を観察すると、案外おもしろいとか聞いたことがあります。やってみると随分つまらない世界になりました。空想…

自意識

「自意識」という言葉があります。 自分という存在がある、という意識です。自我の存在を信じる意識のことを言います。 私はこの言葉を聞くと、「なんと自意識過剰な言葉だろう」と思うのです。自意識という言葉に意識を向けているとき、ひとは正に自分とい…

性善説と性悪説

よくある話です。 人の本性は悪であるか、善であるか。 この話題になると、私は性悪説の感覚に共感します。なぜなら、そちらのほうがひとの心に反省する姿勢を生むからです。悪いことをしたなら反省をして、善いほうに改めようとするのが人間の在るべき姿だ…

芸術、詩、表現。

要するに芸術とは、自然と人情とを、対抗的にではなく、魂の裡に感じ、対抗的にではなく感じられることは感興或ひは、感謝となるもので、而してそれが旺盛なれば遂に表現を作すといふ順序のものである。 然るに、事物を対抗的にではなく感受し得るためにはそ…

想像の詩人

想像力とは、ひとの裏側を覗き見る力ではない。自分に見えている景色から周りの景色を描き出し、遂には世界を描き切る力のことである。— ほたる (@glowfly_nogi) 2016年8月22日 君は誰を待つ 空を眺めて光る瞳は 泣いているようで 何も語らぬ口は やさしく微…

月夜の幽香

私の存在はどうしてこうも悩ましい みな同様に悩みを抱えているか 悩みを抱えながら 無理してもまだ笑うのか 悩みを深刻に考え込むことが私の罪ですか みなが顔を歪ませ笑うなら 苦しみに泣いていてはいけませんか みなが置かれた場所で笑うなら 居場所を探…

シュールレアリズム

シュールレアリズムという芸術の思想形態のひとつを知ってますか。 「シュール」という言葉が有名ですね。笑いの一要素として確立されているようです。「シュール」の意味を調べると、「超現実主義、非日常的」と出ます。笑いの一要素としてはどちらかという…

ほたるのブログです。

ブログです。 どうしてブログでしょうか。 僕は言葉を信用しません。言葉はどのようにも飾り付けられ、ひとが言葉を紡ぐということは、ひとが嘘を紡ぐということだと思っているからです。 だから僕はおしゃべりが嫌いです。実践と態度によって示されたもので…