倦怠の勿忘草

“汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む”

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

水鏡に咲く

四月九日、丁度日を跨いだ頃である。一頻り驟雨が降り、夜は霧に包まれていた。 霞んだ景色と潤む空気が目新しいので、私は好奇の心で外に出ていた。こういう日は、布団の中の方が却って寝苦しいものである。 造船に携わる人間や物資の運搬の為、戦後になっ…